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2023年から原則BIM/CIM化
2020年4月の国土交通省関係補正予算会議で、当初案より予定を前倒しにして2023年にBIM/CIM原則化を目指す計画が発表されました。
新型コロナウィルス流行により、建設生産プロセスの全面的なデジタル化*(非接触・リモート型への転換)を早急に進める必要があるためです。
3次元データによって、調査・設計・施工・維持管理まですべての工程を管理するBIM/CIMの取り組みが始まっています。
*インフラ・物流分野等における DX(デジタルトランスフォーメーション)
出典:令和2年度国土交通省関係補正予算の概要について(https://www.mlit.go.jp/report/press/kanbo05_hh_000187.html)
BIM/CIMとは?
BIM/CIMとは、設計・施工・維持管理のすべての工程で、3次元データによる業務管理によって作業のミスや手戻りを減らし、生産性向上を目指す取り組みです。
2次元図面で管理していた各工程を、知識と経験がなくても把握しやすい3次元モデル化することで、情報共有・意思決定が円滑になると期待されています。
2019年までは「建築のBIM」「土木のCIM」という枠組みでしたが、現在は国際標準に合わせて「BIM/CIM」と表記が改められました。
BIM/CIMモデル活用方法が2分でわかる【動画公開中】
土建業界・現状のBIM/CIM
2020年現在、BIM/CIMへの取り組みはまだ発展途上です。
まだ2次元図面による発注が主流のため、施工段階でBIM/CIMに取り組む場合は2次元図面からの3次元モデル作成が必要になります。
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導入で何が変わる?どんなことに活用できる?
BIM/CIMはあくまで3次元による管理の手段のため、2次元図面を3次元化しBIM/CIMモデルを作成したただけでは、すぐに生産性向上につながらない場合もあります。
BIM/CIMモデルがどんなことに活用できるのか、具体例をご紹介します。
住民説明会の説明資料

説明会の一般参加者は2次元図面に慣れていない人が多く、図面から完成イメージをつかむことが難しいことが多くあります。
BIM/CIMモデルを提示して説明することで同じ完成イメージを共有でき、合意形成がスムーズになります。
設計照査の効率化

構造物同士の干渉や配筋の干渉チェックをソフトウェアで自動化でき、照査にかかる時間が短縮。
また、3次元測量データと合わせることで、設計と現況地形との関係も確認できます。
重機の可動範囲や安全走行ルートの確認

電線などの障害物に重機が接触する危険がある場合など、要注意箇所での重機の動きをシミュレーションできます。
BIM/CIMモデルから作成した動画で、注意するポイントや動きなどを作業員に的確に共有できます。
設計変更の協議資料

設計変更の検討が容易になるほか、参加者の知識・技術に差のある設計変更協議でも共通認識が持ちやすくなります。
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BIM/CIMモデル作成サービス
CSS技術開発では、BIM/CIMモデルの作成を支援しています。
「BIM/CIMに取り組んでみたいけど、何から始めたらいいかわからない」そんな疑問があれば、是非いちどCSS技術開発へお問い合わせください。