スタートから3年/i-Consturuction現場の今

3次元設計データ・3次元点群データ
  1. 地方自治体発注のICT活用工事が増えています
    1. 関東地整・発注予定は前年の2.2倍/公園工事の造成にもICT
    2. CSSでは3次元測量の実績件数が前年比の約1.5倍に
  2. CSSのi-Constructionへの取り組み
    1. 3次元データサービスを強化
      1. 3次元設計データ作成
      2. 3次元点群ノイズ除去・フィルタリング
    2. 社員教育の強化:UAVパイロットの育成
  3. ICTの現場にも沢山の変化が起きています
    1. 広がるICT施工の選択肢
    2. 飛行情報共有システム:FISSとは?
  4. 来年からはICT修繕舗装工・ICT法面工(吹付法枠工)が開始予定
    1. CSSは切削オーバーレイなど維持管理の分野も実績豊富
    2. TLS測量による法面計測は実績8年

地方自治体発注のICT活用工事が増えています

関東地整・ICT活用工事発注予定
関東地方整備局公開の発注予定も
前年比の2.2倍に増加

8月21日に公開された関東地方整備局の資料「令和元年度・ICT活用工事 発注予定」では、平成30年度の実績286件に対し、令和元年は629件と2.2倍の発注が予定されています。

公園工事の造成にもICT

発注予定では特に県や都の発注予定が増加しており、河川・道路工事以外にも公園工事の造成部分などにICT施工実施が予定されています。
i-Constructionの取り組みが、短期間で各自治体にも広がってきているのです。

東北エリアでも、ICT活用工事が増加

関東だけでなく東北エリア(福島県・宮城県・岩手県)でも、ICT活用工事は昨年より2割増しのペースで増加しています。

地域に関係なく、全国的にICT施工を実施する工事が増えていることがうかがえます。

東北エリア・発注数比較
参考資料
関東地方整備局 i-Construction / 21機関のICT活用工事の発注予定
建設新聞社 発注情報

CSSでは3次元測量実施が前年比の約1.5倍に増加

今年度は、CSSの東京・札幌・仙台・新潟・名古屋すべての拠点で、ICT活用工事の3次元測量(UAV/TLS)のご相談やお問い合わせ・ご依頼を数多くいただいています。

8月の時点でCSSが承った3次元測量(UAV・TLS・MMS)は、昨年度の約1.5倍のペースで増加。 5台のTLSと5機のUAVがほぼフル稼働で、日々測量を行っている状態です。

ICT施工を実施するお客様が増えていることを日々の業務・数字で実感しています。

特にMMS測量のお問合せが倍増

UAV測量、TLS測量ともに多くのお引き合いを頂いていますが、中でも特にお問合せが増えたのが、CSSが4年前にサービスを開始したMMS測量です。
i-Constructionでは今年度からMMSの出来形管理要領(案)が適用されました。

MMS測量については、記事の後半で詳しくご紹介しています。

CSSのi-Constructionへの取り組み

3次元データサービスを強化

需要拡大を受け、CSSでは3次元データサービスを強化しています。
測量は自社で出来るけど、点群を処理する時間・人手が足りない…そんなお客様をサポートする、3次元データ作成・処理の代行サービスです。

本社データセンター

3次元設計データ作成

発注図から、ICT建機用の3次元設計データ、i-Constructionの土量算出や出来形管理用の設計データを作成します。

3次元点群ノイズ除去・フィルタリング

UAVやTLSによる3次元測量によって、現場での測量時間は大幅に短縮されましたが、計測した膨大なデータを施工で使えるように処理する作業はいまだ手作業に依るところが多く、手間がかかるのが現状です。

CSSではお客様が計測したデータをお預かりし、不要な点の削除(ノイズ除去)や密度の高すぎるデータのフィルタリングなど、点群処理業務を代行します。

処理前(生データ)
処理後(不要点削除)

社員教育の強化:UAVパイロットの育成

CSSではICT活用工事の3次元測量対応を強化するため、社員教育に力を入れています。

現在は5人のUAV技術者が全国エリアでの包括許可を取得。お客様の要望に迅速に対応する体制が整っています。

全国エリアでの包括許可とは?

人口密集地域(DID地域)での飛行や、目視外飛行、人・構造物から30m以上の距離が確保できない場所でのUAV飛行には、国土交通省の許可申請が必要です。
飛行毎に範囲や日時を申請する許可申請(申請から許可まで10日程度必要)と、飛行エリア・飛行日時を限定せず「日本全国」や「関東エリア」など、ある程度まとまった範囲・期間内での飛行を申請する包括許可があります。

包括許可は、UAVを安全に操縦できる飛行技術・UAV関係の法律や安全にかかわる知識10時間以上の飛行経験が求められ、申請後の審査を通った場合のみ許可が取得できます。

ICTの現場にも沢山の変化がおきています

ICT施工を推進するi-Constructionが本格的に始まってから約3年。
ICT施工の普及と共に、ICT活用工事の現場にも多くの変化がありました。

広がるICT施工の選択肢

車で走りながら3次元レーザー測量
新たにMMS測量も使用可能に

今年の4月に土工・舗装工の「地上移動体搭載型レーザースキャナーを用いた出来形管理要領(案)」が公開され、MMS(モバイルマッピングシステム)のICT施工活用が正式にスタートしました。

CSSもLeica製MMS(Pegasus:Two)によるMMS測量技術で、ICT施工に対応しています。

測量やデータ処理は外注?内製?

3次元測量とデータ作成を外注するのか、自社でUAVやTLS、ソフトウェアを購入して内製化するのか、測量だけ内製化してデータ処理は外注するのか…一括外注以外にも、お客様の状況や要望に応じて対応するサービスも増えました。

ICT建機の選択肢が増加

ICT建機レンタルと必要な測量・データの包括サポートを行うレンタル会社も増え、サービスも充実。どのメーカーの建機を使い、どこからレンタルするのかなど、複数の選択肢から選べるようになりました。

7月からUAV飛行で登録が必要になった
飛行情報共有システム ・FISSって?

2019年7月24日に「無人航空機の飛行に関する許可・承認の審査要領」が改定され、飛行情報共有システム・FISSに事前登録が必要になりました。
操縦者、機種、飛行日時、飛行エリア、飛行高度、飛行の際に抵触する可能性のあるルール(肉眼で目視確認できる範囲での飛行か、人や構造物から30m以上離れているか)を登録します。

これは、全国エリアでの包括許可を受けた業者でも必ず登録が必要です。

このシステムに登録された情報はインターネット上で公開され、飛行日時・飛行エリア・飛行高度などの情報を誰でも見ることが出来るようになります。
飛行情報を公開・共有することで、有人機(セスナやヘリコプター等)とのニアミスなどの事故を防ぎ、安全性を高めることが目的です。

来年からは、ICT修繕舗装工・ICT法面工(吹付法枠工)が開始予定

3年前にICT土工から始まったICT活用工事は、ICT舗装工、ICT浚渫工(港湾・河川)と、適用工種を段階的に増やしてきました。
令和元年の今年も、ICT地盤改良工をはじめとした3つの新たな基準拡充が予定されています。

そして来年の令和2年からは、ICT舗装工(修繕工)、ICT法面工(吹付法枠工)など、CSSが多くの測量実績を持つ分野でもICT導入が始まる予定です。

維持管理分野にも強いCSS

路面補修工事(切削オーバーレイ)の測量・計画作成実績 年間100件以上!

CSSでは8年前から、路面補修工事(切削オーバーレイ)の現場でTLSによる3次元測量を実施しています。

計測した3次元点群データの処理はもちろん、計測データを元にした切削オーバーレイの計画作成でも実績多数。
i-Construction以前から蓄積した3次元測量・3次元データからの計画作成の経験・ノウハウが、CSSの強みです。

MMS測量の活用も本格化

今年4月に要領(案)が公開され、ICT土工・ICT舗装工でMMS(モバイルマッピングシステム)が使用できるようになりました。

CSSでは2015年にMMSを導入し、主に路面のひび割れ調査やゴルフ場・テストコース・トンネルなどの広範囲・長距離の現況測量にMMSを活用してきました。

ICT土工・ICT舗装工でのMMS活用にも対応しておりますので、ご質問・ご相談などあればお気軽にお問合せください。

CSSの法面TLS測量は2011年から開始

作業員の安全確保・測量スピードアップ

TLS(3Dレーザースキャナ)導入とほぼ同時に、危険を伴う法面(急傾斜地)を安全に測量できる手法として、積極的にお客様への提案を行ってきました。

8年の豊富な経験で、お客様の現場をサポートします。